千徳酒造「袋搾り にごり酒」~延岡市唯一の酒蔵~
2020年10月後半に延岡市の千徳酒造に蔵見学に伺いました。その時は、非常に丁寧に酒造りについて、ご教示いただきました。帰りに自分へのお土産として「袋搾り にごり酒」を購入しました。酒造りでは最終的に醪(もろみ)を作りますが、通常は醪は圧力をかけて、お酒を搾りますが、袋搾りは袋に入れて、やんわりと搾りますので、上澄みを救うような贅沢さを味わうことができます。
お酒を搾るには、醪を機械に入れて均一の圧力をかけて搾ります。大吟醸のお酒は、米の内部の苦みをださないように、袋に入れて醪の圧力だけでやんわりと搾ります。今回紹介するにごり酒は、粗目の布により袋搾りで麹が少し漏れ出るように設定して、米の苦みがでないような搾り方をしています。なんとも贅沢ですね~。
にごり酒
余分な発酵を止めるためなのか、醸造アルコールを使用しています(今回は純米酒ではありません)。でも、飲んでみると醸造アルコールの悪い風味は全くありません。麹の穏やかな甘味を感じます。にごり酒は醪を荒ごしにして、米麹の分解物が混じりますが、どぶろくは蒸米の代わりに炊いた米を使用して醸造します。
宮崎の純米酒のお店「燗番ベース」の店長のお勧めに従って、レンジで”燗”にしてみました。燗番ベースの店長は熱燗のトライを勧めておりましたが、今回はぬる燗です。香りは少し強めに香ります。味も強めに感じられ、お米の風味が冷よりも十分に味わえます。好みはありますが、涼しい時期になった秋には、こちらの方がお勧めかもしれません。
勝手に日本酒品定め
色は、白く濁っています。これは良い点です!
味は、
甘み 4 うまみ 4 渋み 1 酸味 3 苦み 2 コクボディ 3 (5段階評価)。
香りは、にごり酒で、袋搾りなので、当たり前といえばその通りですが、麹の香りが強いです。ほんのりと甘い香りがします。
お供の料理:甘味は控えめで、塩味は少しだけ控えめの味わいがフィットします。本日は、薄めの醤油味の「たけのこの土佐煮」とともにいただきました。ご馳走様でした。