瑞鷹「芳醇純米酒 瑞鷹」熊本県熊本市

学生のころに日本酒の品揃えのよい居酒屋に友人とときどき訪れました。日本酒が数十種類リストに並んでいます。そのリストを、一人は北から、一人は南から、3人目がいれば中央から、という風に日本一周を楽しみました。もちろん一日で制覇することはありませんが、今から思うと日本酒に失礼なことをしていました。その居酒屋で熊本県の日本酒といえば「美少年」でした。

美少年はどうなったかと思いきや、倒産していたことを今知りました・・・。

熊本県熊本市

熊本県は赤牛の県で有名です。宮崎牛の霜降り和牛と並んで九州の美味しい牛肉を生産しています。

1607年に築城の名手といわれた加藤清正が作った熊本城も素晴らしいです。400年の歴史を誇るこの城は2016年の熊本地震で大きな被害を受けます。でも見事に復旧されました。

復活した熊本城

地震の前に訪れましたが、“武者返し”の異名を持つ石垣は圧巻です。反り返ったその姿は、堅牢たる中世の要塞は象徴しています。

瑞鷹株式会社

瑞鷹の創業は1867年で、150年以上の歴史があります。「瑞鷹」の銘柄の由来は、1889年元旦に酒蔵に鷹が舞い込んだことに由来します。

この蔵も2016年の震災で被災しましたが、見事に復活しました。

精米歩合は65%と栄養分が多めです

今回頂いた「芳醇純米酒」は、蔵を代表する日本酒で日本酒度は +6 ですっきりと切れます。酵母は熊本酵母を使用とあります。

熊本酵母は熊本県酒造研究所で開発された酵母で、酸が穏やかで、華やかな香りを作ることができます。でも最も特徴的なのは発酵力が優れていることにより、キレのある辛口のお酒になることです。冬でもそれほど寒くならない(お酒の発酵に最適とはいえない)環境で強くたくましく発酵力を発揮します!

勝手に日本酒品定め(冷)

色は、さっぱりとした淡淡黄透明
味は、
甘み 2 うまみ 3 渋み 2 酸味 3 苦み 2 コクボディ 3 (5段階評価)。キレが良い、辛口のお酒です。
香りは、米系とメロンの甘いような香りは混合した香りです。

お供の料理:キレが良いので、いろいろな食材がマッチします。今回は赤身は本マグロ中トロ、白身はヒラメの刺身と奮発しました。最高でした!

勝手に日本酒品定め:ぬる燗編

今回も、ぬる燗トライしてみました。電子レンジで20秒温めます。

色は、当たり前ですが、温度を変えても変化しませんでした。

味は、変化します。香りの芳醇が増しました。
甘み 3 うまみ 4 渋み 2 酸味 3 苦み 2 コクボディ 4 (5段階評価)。ぬる燗の方がこの純米酒の良い部分が強調された印象です。
香りは、冷と同じく米系とメロンの甘いような香りです。揮発量が多いためか、冷よりは強めに香りますが、かえって米の香りが際立つ印象です。

お供の料理は引き続きのお刺身で頂きました。2種類の美味しい純米酒をいただいた気分になれました。

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