西野金陵「金陵月白吟醸」香川県琴平町

奥さんがこのブログのネタのために日本酒を購入してくれました。内容が東北や北陸に偏らないようにという目的で、酒屋さん一押しの四国のお酒をセレクトしてくれました。その名も「金陵月白(げっぱく)吟醸」です。吟醸酒なので、今回は純米酒ではありません。でも、香川県の日本酒は珍しいので、非常に興味深いです。

香川県琴平町

香川県琴平町とは、香川県の南西部に位置する、人口約8500人の内陸の町です。地勢は南北に長く、金倉川と土器川の扇状地にあります。瀬戸内海国立公園・名勝天然記念物に指定されている象頭山の山裾に沿っています。象頭山の頂上からは讃岐平野と瀬戸内海が眺望でき、山中の原生林は貴重な植物群、小動物等の宝庫となっています。

「さぬきこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮は、象頭山の中腹に鎮座し、古来より海の神様、五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛など広範な神様として全国津々浦々より、人々の信仰を集めました。

金毘羅さんの紅葉

参道口から御本宮までは785段、奥社までは1,368段の石段があり、参道には旧跡や文化財が多数あります。

西野金陵

酒名「金陵」は、江戸時代儒学者頼山陽先生が琴平を訪ねた折にこの地が中国の古都金陵(現在の南京市)を思わせるものがあるとして琴平の地を金陵と呼んだのに由来します。

西野家の創業は1658年で、染料の藍の商いで始まり、360年以上の歴史があります。1779年に七代目西野嘉右衛門が阿波芝生で酒造業を兼営したのが、酒家業の始まりです。清酒金陵は江戸時代から“讃岐のこんぴら酒”と呼ばれ、海上交通の守り神・金刀比羅宮の御神酒として、全国から集まるこんぴら参りの方々に愛飲されました。

精米歩合は58%

今回頂いた「金陵月白吟醸」の原料米はオオセトです。

オオセトは1980年から香川県内のみで栽培されている品種です。やや小粒ですが、粘り気が少なく麹菌が入り込みやすく、均一に発酵可能となり良いお酒ができます。

水は、金倉川の伏流水に象頭山からの御神水が出合い、硬度2~3の軟水を使っています。軟水を使うと、酵母にとって過酷な状態(発酵に必要なミネラルが少ない)となります。そのような環境は吟醸酒作りに適しています。

金陵のルーツについて解説されています

西野金陵については「金陵の郷」として、資料館があります。この資料館は琴平町の観光名所の一つとなっています。

勝手に日本酒品定め

色は、ほぼ無色透明で、澄んでいます。
味は、
甘み 4 うまみ 4 渋み 1 酸味 1 苦み 1 コクボディ 3 (5段階評価)。さっぱりとした吟醸酒です。
香りは、パイナップルのような甘い吟醸の香りがします。真の吟醸酒という風格です。

四国のお酒に乾杯!

なんとなく讃岐うどんを想像しながら飲んでしまいました・・・

Follow me!