加越「加賀ノ月 半月 純米」石川県小松市
石川県小松市は、石川県南部に位置して日本海に面しています。建築機械メーカーのコマツの企業城下町で、自衛隊と民間航空が共同で利用している小松飛行場があります。今回はこの小松市にある酒蔵・加越(かえつ)の代表的銘柄である「加賀の月」を頂きました。
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石川県小松市
石川県小松市は、酒造好適米(五百万石)の産地としても知られており、寒冷な気候と霊峰加賀白山の名水にも恵まれ、全国でも有数の酒処となっています。五百万石は山田錦を並ぶ酒造好適米です。また、手取川扇状地の地下を長い年月をかけて流れて湧き出てきた伏流水は平成の名水百選にも選ばれています。
白山に源を発し、雪解けから生まれる冷たく清らかな伏流水から造る加越の酒は、高精白による雑味のない純粋な酒の旨味と、自然で奥ゆかしい控えめな香りを特徴としており、雪国北陸でも極めて繊細な造りの酒蔵です。
この白山は自然信仰の象徴でもあり、多くの人々から敬意を払われております。那谷寺は白山の麓に位置し、白山を崇拝し、自然に敬意をはらう「自然智」の教えを今に伝える白山信仰の寺です。717年に泰澄によって開創されました。
加越
「酒蔵・加越」は1962年に福山酒造、帝関酒造(福井市)、園原商店(小松市)、菊日本酒造(富山県射水市)の清酒製造業者4社により、園原忠平氏が石川県小松市に共同瓶詰会社、加越酒造を設立したのが始まりです。2012年と2013年と連続してノーベル賞授賞式後の祝宴ノーベルナイトキャップに供される日本酒に選ばれたことから全国的に有名になりました。
「加賀の月」は純米大吟醸が月光、純米吟醸が満月、純米酒が半月、本醸造が三日月と命名されています。「加賀ノ月」の由来は、満月あるいは半月、新月が水面に映っているような清酒でありたいとの社長の想いが込められているそうです。
月の形と日本酒への拘りがどのようなのかはわかりませんが、それぞれに風情があることは間違いなさそうです。
勝手に日本酒品定め(冷)
色は、淡黄色です。精米歩合が65%なので、アミノ酸が多めなのでしょう。
味は、
甘み 2 うまみ 2 渋み 2 酸味 3 苦み 1 コクボディ 2 (5段階評価)。非常にさっぱりとした飲み口です。
味はすっきりですが、香りはやや甘めな感じで、バナナ~メロンのような香りがほんのりとします。かすかな吟醸香のようです。
お供の料理:味が淡泊なので、薄味が美味しい食材がマッチします。
勝手に日本酒品定め:ぬる燗編
続けて、レンジで20秒、ぬる燗です。冷でさっぱり系のお酒はぬる燗で映えると想像できました。
色は、同じく淡黄色ですが、なぜか一層美味しそうに見えます。
味は、
甘み 3 うまみ 4 渋み 3 酸味 3 苦み 2 コクボディ 4 (5段階評価)。うまみとコクが大きく増しています。
このお酒はぬる燗が美味しいです!