酒田酒造 上喜元「特別純米 からくち」山形県酒田市

山形県に住んでいたころに、酒田市の海岸沿いの旅館に旅行に行きました。窓からは海が見え、もう少しで太陽が海に沈む「美しいサンセット」を見れそうと楽しみにしていました。お料理が運ばれ、ビールを飲み、さらには日本酒を何にしようかと迷ったその時、既に太陽は沈んでしまっていました・・・。

酒田市の田園風景

酒田市は、山形県の北西に位置する人口約10万人の都市です。1521年に、奥州藤原氏の家臣が最上川の対岸に異動し、砂浜を開拓して開いた土地といわれています。市域の大部分が庄内平野の平坦地で、河川によって運ばれた豊富な土壌で稲作を行っています。そのため、春から夏にかけては美しい田園風景が広がります。

山形県の田園風景

酒田酒造・上喜元

蔵元・上喜元の創業は1946年です。5つの蔵元である男山・養老・藤屋・千里井・玉の川が合併して誕生しました。上喜元は酒田の市街地に残った唯一の蔵元です。現在は酒田酒造と名前を変え、「上喜元」の名前は酒田酒造の代表銘柄として残っています。

蔵の位置する酒田市日和山一帯は昔から水質が良く、 この水と八幡町の水を上手に組み合わせて酒を醸しています。

勝手に日本酒品定め(冷)

色は、さっぱりとした淡い透明
味は、
甘み 1 うまみ 2 渋み 3 酸味 2 苦み 3 コクボディ 2 (5段階評価)。とてもさっぱりとした飲み口です。
香りは、木系とキュウリのような香りです。高校生の娘のコメントでは、「仏道修行に行ったような感覚になる」香り(?)ということでした。

お供の料理:味が淡泊なので、薄味が美味しい食材がマッチします。

精米歩合 55%の特別純米酒です
日本酒度 12 の辛口です。

勝手に日本酒品定め:ぬる燗編

冷で味わった2日後、今度はぬる燗でいただきました。

色は、当たり前ですが、冷と同じくさっぱりとした淡い透明です
味は、
甘み 1 うまみ 3 渋み 4 酸味 2 苦み 4 コクボディ 3 (5段階評価)。ぬる燗にすると甘みが強くなると想像していましたが、元々甘みの少ない純米酒なので、ぬる燗にしてもあまり甘みは強くなりませんでした。代わりに渋みとコクが明らかに強くなりました。そのために味わいは大きく変化しました。
香りは、冷と同じく木系とキュウリのような香りです。冷のときよりも、少し強めに感じます。揮発する量が多いからなのだと思います。

お供の料理はなしで、ぬる燗のみちびちびといただきました(夕食のあとで)。

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