木村酒造「純米吟醸 角右衛門」秋田県湯沢市

2021年も12月に入り、師走となりました。寒くなると東北地方の純米酒で、心と体を温めたい気分になります。秋田県の木村酒造は、小野小町生誕の地に由来した「福小町」で有名ですが、今回は「角右衛門」を頂きます。大学時代の友人が秋田県出身で、彼のことを思い出しながら、一杯頂きました。

秋田県湯沢市

湯沢市は秋田県の中でも、南東部に位置し、内陸の雪の多い土地です。多くのスキー場と温泉があります。

人口は5万人弱で、2020年9月に内閣総理大臣となった菅義偉さんの出生地です。

ジオパーク(geopark)とは地球科学的な価値を持つ遺産を保全し、教育などに活用しながら、持続可能な開発を進める地域認定プログラムです。湯沢市は、2012年に「ゆざわジオパーク」として登録されています。ジオパークとしての特徴は「酒造文化」と「温泉」で、いかにこの地域が酒造とともに歩んできたかがわかります。

湯沢市の小安峡温泉

木村酒造

株式会社 木村酒造の歴史は古く創業は元和元年で1615年です。豊臣家の家臣であった木村重成(大阪夏の陣で討ち死に)の一族がこの地で酒造りをはじめ、400年以上の歴史があります。江戸時代初期ですので、日本酒醸造の歴史の初期から蔵が日本酒を作っていたことがわかります。

角右衛門」の名前は、木村家三代目の当主木村角右衛門(1681-1728年)に由来します。角右衛門は藩の命を受けて、酒造技術習得のために多大な貢献をしたとされています。

「純米吟醸 角右衛門」

原料は、五百万石です。五百万石は日本を代表する酒造好適米です。生産量は山田錦に続いて、全国2位となっています。3位は美山錦(2019年)。

日本酒度は +5ですっきり辛口です。

精米歩合は55%、吟醸酒になります!

勝手に日本酒品定め(冷)

色は、淡々々黄色で、ほぼ透明です。
味は、
甘み 4 うまみ 4 渋み 2 酸味 3 苦み 2 コクボディ 4 (5段階評価)。
香りは、菊の花のような香りです。

お供は、焼き肉です。一見違和感を抱く組合わせでしたが、よく合いました!

勝手に日本酒品定め(ぬる燗)

そして、レンジで20秒、ぬる燗に挑戦です。

色は、淡々々黄色で変化ありません。
味は、
甘み 5 うまみ 5 渋み 2 酸味 2 苦み 1 コクボディ 4 (5段階評価)
甘みとうまみが増強されます。
香りは、少しコクが深まったようなまったりとした香りになります。

冬が近づきつつありますので、ぬる燗いただいた方が今回は美味しくいただけました。

このお酒もそうですが、冷よりはぬる燗の方が少ない飲酒量で済むような印象です。温かい分、香りを満喫できると同時に、お酒が身体に回りやすく酔いやすいと考えられます。

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