赤武酒造「AKABU 純米酒」岩手県盛岡市

8月に入り夏真っ盛りです。でも、こんな日であっても、ときどきはコク深い純米酒を飲みたくなります。少し足を延ばして、河野俊郎酒店に純米酒を探しに行きました。地域とラベル、そして精米歩合の低くない純米酒を探します。すると、目を引くラベル発見!

赤武酒造のAKABU

赤武酒造は、岩手県盛岡市北飯岡の酒造会社で、創業は明治29年(1896年)です。ホームページを見ると少人数で醸造しているために、蔵見学、直接販売はしていないと記載があります。醸造は少数精鋭なのでしょう。

赤武酒造は、元々は三陸海岸沿いの岩手県大槌町で醸造していました。代表銘柄「浜娘」の醸造元として知られますが、蔵は2011年の東日本大震災で津波にのまれ、流失してしまいました。被災蔵として、ゼロからの出発を余儀なくされます。蔵が再建されたのは、2年後の2013年です。大槌町から盛岡市内に移転した復活蔵で、次期蔵元の長男、古舘龍之介さんが立ち上げた新ブランドが「AKABU」でした。

私自身は、東日本大震災を福島県で経験した経緯もあり、このような歴史のある蔵には呑む前から涙ぐみます。

裏ラベル

裏レベルを観察します。杜氏が若いと記載しています。勢いがありますね。

「魂を込めて醸した日本酒」との文字があります。気合十分ですね。飲む側も魂込めて味わいます!

ラベルには記載がありませんが、岩手県産「吟ぎんが」を原料として使用しています。吟ぎんがは、岩手県では中生の晩の酒造好適米で醸造特性は美山錦に優るとも言われています。耐冷性が強い品種です。

勝手に日本酒品定め(冷)

色は、色沢良好で、かすかな淡々黄色
味は、
甘み 4.5 うまみ 4 渋み 1 酸味 2 苦み 1 コクボディ 3.5 (5段階評価)
香りは、若いメロンのような、瓜のようなさっぱりした香りです。

お供の料理:和食全般に合います。淡白な味のものとの相性が良さそうです。

勝手に日本酒品定め(ぬる燗)

そして、レンジで20秒、ぬる燗に挑戦です。

色は、同じくほぼ無色透明
味は、
甘み 4 うまみ 4 渋み 1 酸味 2 苦み 1 コクボディ 3.5 (5段階評価)
同じ純米酒でも、冷やとぬる燗では、大きくテイストが変化する純米酒が多いですが、AKABUの場合は大きくは変化しませんでした。どちらでも美味しくいただくことができました。

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