渡會本店「辛口純米 和田来」山形県鶴岡市
山形市より日本海方面に向かいます。寒河江市、月山湖を超えると真如海上人様で有名な大日坊に至ります。真如海上人様とは、1783年に土中入定し、即身仏となられた方です。私の車の中には、いまでも真如海上人様のお守りがあり、大きな事故を未然に防いでくれております。大日坊付近は、内陸からの鶴岡市の入口に相当します。
目次
鶴岡市とは
山形県は、日本海に面した庄内地域(酒田市、鶴岡市)、内陸部は北から最上地域(新庄市)、村山地域(山形市、天童市、東根市)、置賜地域(米沢市)の4つの地域に分かれています。
鶴岡市は、山形県の庄内地方南部に位置する人口約12万人の都市です。日本海に面した都市の特徴ですが、冬の日照時間が短く、降雪量が多いです。11月から2月までの月平均日照時間は100時間を下回ります。雪国では、冬に太陽を拝める時間は限られています。
藤沢周平さんが原作の「武士の一分」は、現在の鶴岡市が位置する庄内藩がモデルになっています。
庄内地域は米どころでもあり、酒どころとも言われ、現在18軒の酒蔵があります。「東北の小灘」とまで称されている地域です。
渡會本店
渡會(わたらい)本店の歴史は古く、二代将軍・徳川秀忠が江戸幕府を治めた元和年間(1615~1624年)に遡ります。創業400年の日本最古の酒蔵の一つと言えそうです。
月山朝日山系の良質な清浄水(弱硬水)と、庄内平野の良質なお米に恵まれた「天恵の地の利」を生かし、自社酵母と各種の酒造好適米を用って醸し出すバラエティーに富んだ酒質に定評があります。
2004年、限定流通銘柄、和田来(わたらい)という酒が誕生します。「和田来」という酒は、「田」という字が入っているとおり、米にこだわるブランドです。
辛口純米「和田来」
原料は、全て山形県産のお米です。水も同じく月山朝日山系のお水を使用していますので、相性は最高です。裏ラベルに杜氏「渡會俊仁」さんと記載があり、責任持って醸造している姿勢が伝わってきます。
精米歩合に、2つの数字が並んでいるのは、麹と醪で異なる精米歩合の原材料を使用しているという意味、もしくは2種類の原料米を使っているので、それぞれで異なる精米歩合にしているのかもしれません。こだわりが伺えます!
勝手に日本酒品定め(冷)
色は、淡々々黄色で、ほぼ透明です。
味は、
甘み 2 うまみ 3 渋み 2 酸味 4 苦み 3 コクボディ 3 (5段階評価)。
香りは、爽やかなパイナップルの香り
お供は、カンパチです。よく合いました!
勝手に日本酒品定め(ぬる燗)
そして、レンジで20秒、ぬる燗に挑戦です。
色は、淡々々黄色で変化ありません。
味は、
甘み 1 うまみ 2 渋み 2 酸味 3 苦み 3 コクボディ 2 (5段階評価)
よりさっぱりとした舌ざわりになった印象です。
香りは、米の風味が強くなった印象です。酸味のツンとくる癖が和らいでいます。
秋で涼しい日々になりましたが、冷でいただいた方がこのお酒の良さが伝わってくるように思いました。