山本酒造店「山本 天杉」秋田県山本郡八峰町

今回は、以前紹介させていただいた山本酒造店の「山本 天杉」です。山廃純米で、天然秋田杉の木桶仕込みです。ラベルが杉の模様をしておりますので、見た目からも杉の香りがしてきます。

天然秋田杉 木桶仕込み

天然秋田杉は、樹齢200年を超えるもので桶を作っているとのことです。樹齢200年を超える杉は現在は伐採禁止をなっており、とても貴重です。

「天然秋田スギ」は、木曽ヒノキ、青森ヒバと並んで日本三大美林とされています。日本海側に生息する杉で、裏日本系統のウラスギに属し、つやが良く、軽くて弾力性に富むという特徴があります。寒い地域の樹木は、成長がゆっくりであるために木目が細かく、伸縮がすくないために、狂いが小さく耐久性に優れています。秋田杉で作られた「曲げわっぱのお弁当箱」は有名です。

勝手に日本酒品定め（冷）

杉の香りを期待すると、ちょっと裏切られます。

色は、色沢良好で、ほぼ無色透明
味は、
甘み　4　うまみ　3　渋み　2　酸味　4.5　苦み　1　コクボディ　3　（5段階評価）酸味が強く感じられます。
香りは、さっぱりとしたメロンのような香りで、飲み終わったあとにかすかに杉の香りが心地よく残ります。

お供の料理：宮崎県日南市名産のおび天と一緒にいただきました。わさびと食べるとさらに良かったです。

勝手に日本酒品定め（ぬる燗）

そして、レンジで20秒、ぬる燗に挑戦です。

色は、同じく無色透明
味は、
甘み　4　うまみ　4　渋み　1　酸味　3.5　苦み　1　コクボディ　4　（5段階評価）
穏やかな味に変身しました。酸味が減り、コクが増しました。
香りは、甘いトロトロな重みが盛り上がる感覚です。杉の香りは冷よりもわかりにくです。このぬる燗は、涼しくなった時期にはとてもよさそうです。7月に味わったということもあり、私は冷の方が好みでした。