西田酒造店「田酒」みちのく青森県青森市
随分昔に岩手県に旅行に行った際に、とある旅館で日本酒を飲もうとメニューをながめました。田んぼからできた米を大切にしているのかなあ、と考えながら「たざけ(田酒)」を頼みました。店の方は「はい、2合ですね」と言ったのち、厨房に向かって「でんしゅ(田酒)入りました!」と言いました。このお酒を見るたびにそのときのことを思い出します。
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青森県の思い出
山形県に住んでいたころに、仕事で青森に行ったことがありました。山形市から仙台に抜けて、盛岡そして青森に向かいました。このときに岩手県の南北の長さに圧倒されたことを覚えています。仕事の帰りには、大きな大きなホタテをお土産に購入しました。
青森県といえば、ホタテ以外にも、ねぶた祭り、リンゴ、更には恐山といろいろなものが有名です。でも日本酒好きにとってみれば、この田酒が最も印象深いと思います。
西田酒造店
西田酒造店は、青森県青森市油川大浜に1878年創業の老舗酒造店です。「田酒」以外には、創業以来醸造している「喜久泉」が有名です。
西田酒造のHPによると、田酒の「田」は、日本の田以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを力強く主張した、米の旨みが生きる旨口の純米酒を想定して命名しました。完全な手造りによる純米酒の醸造し、1974年に発売されました。
埼玉県の神亀酒造が全量純米酒に転換したのが1987年ですので、全量ではないものの「純米酒こそが本物」と認知されるよりも随分前に純米酒にこだわって醸造していたことがわかります。
勝手に日本酒品定め
色は、色沢良好で、やんわりとした黄金色です。
味は、
甘み 4 うまみ 4 渋み 2 酸味 3 苦み 2 コクボディ 4 (5段階評価)
香りは、第一印象で米の香りがします。ほんのりと吟醸の香りも混じります。東北地方の田園が脳裏をよぎります!
お供の料理:お酒がメインではなく、どんな和食にも合います。真っ白な炊き立てのご飯と同じで、一緒に頂く料理を引き立てます。